校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2025年1月15日

第324号 今週末は共通テスト

 3年生の皆さん、そして捲土重来・臥薪嘗胆の思いで再チャレンジに取組んでいる卒業生の皆さん。共通テスト直前となり、どこか気持ちが落ち着かないことと思います。焦ることなく、そして諦めることもなく、本番に向けて体調を整えて、自分の精一杯の力が発揮できるようお祈りをしています。例えうまくいかなかったとしても、人生にはそういうこともありますし、多くの先輩方もそうした経験をしてきています。ぜひリラックスした気持ちで当日に臨んでほしいと思います。進路室の先生方に留意点をインタヴューしてきました。何回も聞いていることと重複すると思いますが、最終確認です。

・前日のうちに持ち物や着ていくものを確認して、早めに布団に入りましょう。緊張して眠れなくても構いません。横になるだけでも大丈夫です。忘れ物をすると焦りますので、前日のうちに準備しておきましょう。例え受験票を忘れても、受付で申し出れば対応してもらえますので、取りに帰ったりしないようにしましょう。

・当日の朝は時間に余裕を持って行動し、公共交通機関を利用することが安全ですが、会場まで家の人に送っていただく場合は、土曜日の同じ時間にリハーサルをしてみましたか?当日はリハーサル以上に道路は混みあうものと想定しておいてください。

・当日高熱が出たり、体調不良を起こした場合、遅刻しそうな場合などは受験票の連絡先にまず連絡をし、会場担当者の指示を仰いでください。その指示を踏まえた上で、担任に連絡をして、今後の対応を確認します。高校に電話をしても高校には担当者がいません。

・空き時間は結構ありますので、空き時間に見るものをあらかじめ準備しておき、必要以上の荷物は持って行かないようにしましょう。試験中、スマホ、スマートウォッチなどの電子機器には触れることはできませんので、必ず電源を切ってカバンの中へ。教室の位置によって暑かったり寒かったりします。着衣の着脱で対応できるようにしましょう。もし我慢のできない環境だったら、無理に我慢をせず、会場の担当者に申し出ましょう。空き時間に甘いものを食べる等、糖分を補給すると落ち着くこともできます。

・一日目が終了したところで自己採点はやめましょう。気持ちを切り替えて、二日目に備えてリラックスしてほしいと思います。全体を通じて思うようにうまくいかなかったとしても、20日(月)は登校して自己採点を行いましょう。先生や友達に思いを吐き出したら、少しは気持ちが軽くなるかもしれません。その後はデータをもとに、担任と一緒にこれからの作戦を立てましょう。満足のいく結果が得られた人は、逆に周りの様子を気遣ってくださいね。

 さて、本日学年の進路係の先生より共通テストに向けた学年通信が発行されています。普段は学年通信を校長通信に掲載することはありませんが、3年生の保護者の皆さんや他学年の皆さん、卒業生の皆さんにもお読みいただきたいなと思いましたので、進路係の先生の許可を得て掲載することといたします。

 【読書感想文コンクール長野県審査結果について】

 第323号でもお伝えしましたが、今年度行われた第70回青少年読書感想文コンクールの長野県審査におきまして、本校から2人の入賞者が出ましたので、過日校長室で表彰状と記念品をお渡ししました。今年の長野県内の高校生部門の応募総数は175編、一次審査を経て県審査に進んだ作品の中から、「自由図書部門」「課題図書部門」でそれぞれ4編が入選となりました。その内、「自由図書部門」で最優秀賞(第1位)を受賞したのが、2年2組の髙林咲綾さんで、坂本龍一さん著作の『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』の感想による「今この場所で役割を果たす」です。咲綾さんは最近大好きだったご親戚を病気で亡くされており、その方が生前におっしゃられた言葉と本のタイトルが似ていたことからこの著作を選び、ご親戚への思いとともに、一気に感想文を書き上げたそうです。小さい頃から本が好きで感想文を書いてきましたが、この夏に一生懸命取り組んだことに対して高い評価を受けることができ、とても嬉しいと話してくれました。今後、咲綾さんの感想文は全国審査に回りますが、全国審査の結果も楽しみです。

 一方、「課題図書部門」で優秀賞(第2位)となったのが、2年6組の髙林花蓮さんです。花蓮さんは課題図書の一つである、太田ゆかさん著作の『私の職場はサバンナです!』の感想による「自然のあるべき姿を想像する」で優秀賞(第2位)を受賞しました。花蓮さんもこの夏、咲綾さんとともに読書感想文にチャレンジをしましたが、昨年は1学期に実施された救命救急講習参加をきっかけに、防災士の資格取得にチャレンジしたそうです。これからも様々なことにチャレンジしていきたいと力強く語ってくれました。咲綾さんも花蓮さんも、まだ明確に将来のことは決まっていないそうですが、何かの研究職について、自分の探究に取り組んでいきたいとのことでした。

入賞された髙林咲綾さん(左)と髙林花蓮さん(右)。後列右から図書館係の秋本先生(地歴公民科)、下川先生(国語科)、蒲生先生(図書館司書)