校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2024年8月2日

第309号 西穂独標追悼式と夏休み

 8月1日(木)午後1時30分より、本校モニュメント前におきまして、57年目の西穂高岳独標遭難者追悼式が行われました。当日は、ご遺族と関係者の方10名の皆様にお越しいただきました。さらに深志21回生の皆様、その他の同窓生の皆様、教職員に加え、102名の生徒の皆さんにもご参加いただき、総勢約170名という、感染症以降では大変多くの方々のご参列をいただいて、追悼式を挙行することができました。暑い中、そしてご多忙中ご参加いただきました皆様に心より御礼を申し上げます。すでに刊行されている「独標に祈る」や「事故調査報告書」、その他残されている様々な資料を拝読する中で、学校教育における安全管理、生徒たちの命を守るためのリスクマネジメントを、我々生徒を支援する立場の者はもちろん、自治を掲げる生徒の皆さん一人ひとりが、考え、自分ごととし、発信していく必要があるのだろうと感じています。かつての先生方がこの事故を振り返りながら発した「尽くすべきことを尽くせたのか」という問いかけは、安全管理は勿論、自分の人生のターニングポイントに対する問いかけのように映るのは私だけでしょうか。そして、この五十数年の間、ご遺族の皆様が在校生に向けて発して下さった言葉にも、深志生を応援して下さるメッセージがいくつもございました。「どのような悲しみの中でも生命の営みを続けて欲しい」、この呼びかけを教員として、一人の人間として受け止めていきたいと感じているところであり、これからを生きる生徒の皆さんに対するお願いでもあります。生徒の皆さんもこの遭難事故を知ったことにより、そしてこの追悼式に参加したことを通じて様々なことを感じたものと思われます。その思いをぜひともこれから語り継いでいただきたいと感じています。なお、以下に当日の校長よりのご挨拶を掲載いたしました。

ご遺族の皆様
21回生の皆様 1年振りの再会
校長ご挨拶
生徒の皆さん
約170人の皆様

2学年サマーセミナー

 先週探究ウィークが終了したところでしたが、2学年では7月29日(月)、30日(火)の二日間、松本市中央公民館において希望者を対象とした「サマーセミナー」を開講しました。このセミナーは互いに刺激を受けながら、自学自習を中心として朝から晩まで勉強漬けとなる企画です。各教科の先生方がスタンバイし、質問を受け付けます。中には大学の過去問などを扱う講座も開設されて、これも希望者が選択できるシステムとなっています。部活の大会や合宿なども始まっている時期ではありますが、75名の生徒が参加し、切磋琢磨する中で学習習慣を自分のものにしていこうとする姿が見られました。そして、大学受験への姿勢も醸成していっていただきたいと願っております。

英語文法講座

1学年キャリア研修

 1学年ではこの夏休みを利用し、企業・職場見学orオープンキャンパスor学校が紹介する外部の各種セミナーor探究人を探訪する、のいずれかの体験を通してキャリア研修を行うこととなっています。職場訪問においては、ただ職場を見学するのではなく、担当者の方や一緒に訪問した仲間とともに、職場の課題解決を考えたり、商品開発に取り組むというミッションがあり、最終的にプレゼンを行うこととなっています。こんな企画にお手伝いいただきました職場・企業の皆様には心より御礼申し上げます。そして企画立ち上げにご苦労いただいた先生方、お疲れさまでした。探究的なキャリア研修ということになりますが、この経験を通じて、皆さんはどのような学び、成長を遂げるのでしょうか。研修先の職場企業は以下の通りです。

7月31日 松本市美術館の探究的職場訪問

〇 日本銀行松本支店  〇 エプソン  〇 八十二銀行

〇 久保田法律事務所  〇 長野地方裁判所松本支部

〇 松本市美術館    〇 信濃毎日新聞松本本社  〇 アルピコ交通

〇 松本山雅      〇 キッセイ薬品   〇 松本市役所

〇 信州大学医学部付属病院