校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2024年7月9日

第304号 とんぼ祭へのご支援有難うございました

 第77回とんぼ祭も、大勢の来場者の皆様をお迎えし、各企画とも大いに盛り上がりながら、無事終了をしました。ご協力ご支援をいただきました皆様、本当にありがとうございました。速報によると、5000名を超える方々にご来場いただいたとのことです。心より御礼を申し上げます。一昨日(7日)、一般公開二日目の午後2時過ぎの校内は、猛烈な暑さの中にもかかわらず、どこへ行っても行列、また行列。深志高校の生徒達を応援して下さっている皆様のご厚情には本当に感謝申し上げます。

 まずは図書館ゼミ。ラムダ技術部さんの講演会の人気はおそるべし。図書館入り口からの行列は2棟に突入し、保健室前から国語科研究室前に続きました。入場後の図書館も大勢の立ち見で人がいっぱい。ユーチューバ―の人気者の凄さを改めて感じました。この図書館ゼミの最後列と行違う形で、弓道部喫茶の行列が被服室前から続き、両者の最後尾が交差していました。また、図書館前の自転車置き場で販売していた男子バレー部のフライドポテトの行列が、図書館ゼミの行列とクロスして横切っているのも不思議な感じでした。一方、同じ時、大体育館の入り口からは吹奏楽部の演奏会の行列が。3棟に入るとそこには被服室前の喫茶の行列があるため、吹奏楽部の最後尾は3棟の階段を昇って、3階に至る並びとなっていました。暑い中お待ちいただき、本当に申し訳ありませんでした。

3日目教育会館音楽部演奏会も満席でした
教育会館は音楽ホールとして秀逸です。どうぞ一般の皆様もご利用ください。
4日目午前は総片付け
灯籠も解体されました
中庭のタイルの汚れも使用団体が丁寧に落とします。素敵なキャンドルアート有難うございました。
片づけを支えていただいたのはゴミステーションの当番の方々だと感じました

 熱中症対策で最も苦労しているのが4日目の後夜祭です。一昨年は何とか運動会を校庭でやりましたが、日差し、気温、湿度、どれをとっても屋外で長時間過ごせる環境ではなくなってしまいました。旧来、運動会では仮装行列があったり、部活対抗リレーがあったり(さらにその昔は棒倒しや騎馬戦まで行われていた)と、とんぼ祭の特徴でもある行事の一つでしたので、深志高校伝統の運動会を守りたいという機運はあるのですが、全く環境が許してくれません。一昨年もテントを張ったり、水をまいたりと対応をしたのですが、それでも途中で打ち切って教室に避難するなど、予定した企画が消化できないまま終了せざるを得ませんでした。今年の後夜祭は、校内で教室のエアコンを利かせながら進められました。ランダムで配布されたリボンをもとに、自分のチームメイトを全校の中から見つけ出し、チームが組めたところから与えられたミッションのクリアを目指すというゲームが行われていました。学年も異なる見知らぬ仲間を見つけ出し、知力と体力を要する課題をクリアしていくという、アクティブで一見教室を使った校内運動会のような企画にも思えました。もちろん伝統的な仮装行列や、クラブ対抗リレーが失われていくのは寂しいけれど、安心安全は第一ですし、時代の変化に応じつつ知恵を絞る、この姿もまた、学校をプロデュースするための探究なのではないかと感じました。

配布されたリボンの色を頼りに全校の中からチームメイトを探し出します。チームの仲間とともにミッションをクリアし、得点を競います
閉祭式での生徒会長、実行委員長のあいさつ。実はこの時、野球の試合も2対1のリードのまま、9回を迎えていました
炎嵐(ファイヤーストーム)の点火
数年ぶりに弓道部の方々による点火が復活しました
マイムマイムは盛り上がります。この後延々と告白タイムが続きました。

 こうした企画を苦労して進めてくれた、係長会の皆さんは、振替休日である9日(火)の朝早くから登校し、校庭の片付けを行い、昇降口付近の清掃も含めた完全原状復帰を行っていました。疲労困憊の中だったと思いますが、本当にご苦労様でした。重大な事故・怪我・トラブルもなく4日間+準備・片付けが行われたのも、陰ひなたで支えてくれた皆さんのおかげであると感謝しております。

9日朝、前日の校庭行事の片づけの後は、昇降口から会議室周辺の清掃を丁寧に行っていました
9日 振替休日の校舎で最後の係長会
生徒の皆さん、先生方、お疲れさまでした

 さて、今回開祭式と閉祭式のあいさつで、私はとんぼ祭に関わる歌を歌わせていただきました。歌わせていただいたのが、開祭式では「とんぼ祭記念の歌」、閉祭式では「祝記念祭歌」それぞれの1番です。同窓会の各支部総会にお邪魔すると、先輩方がこれらの歌を懐かしそうに歌われる場面があります。特に祝記念祭歌は青春の日の思い出として、心に強く残っているようで、肩を組んで体を揺らしながら歌う同窓生の皆さんの目がウルウルしている様子を拝見することもあります。感染症以降、春の歌練の期間が短縮された関係で、これらの歌は生徒間であまり歌われなくなり、継承が難しくなっているようにも感じますが、この歌詞に歌われる思いは世代を超えて共通だと思いますし、共有化できる思いは引き継いでいっていただきたいと願っています。そんな願いも込めて、不肖私めが歌わせていただいたというわけです。失礼いたしました。