第272号 小春日和の深志高校で
11月に入りました。朝晩はストーブやこたつが恋しい10℃以下の信州ですが、昼間の松本は20℃以上に上昇し、室内よりも屋外の方が小春日和のもと過ごしやすい気候となっています。1年生の地理総合で、屋外に出て、深志高校の樹木の植生や、深志高校の歴史地理について扱う授業が行われておりましたので、私も外に出て説明をうかがいました。気候も授業も清々しくて、少し良い気分になりました。
秋、深志高校では2年生対象の深志教養ゼミ、1年生対象の信大連携ゼミが今年もスタートしています。知の探究、そして学問やキャリアに係る探究を行う中で、自分の好きや楽しいの幅をぜひ広げていただきたいと思いますし、併せて将来につながる学びの楽しさを感じてもらえればと願っております。
そうした中、今年卒業30周年を迎えた45回生の12名の皆さんによる尚学塾が、10月27日(金)の6時間目に開催されました。講師の皆さんのキャリアは幅が広く、ベンチャービジネスに携わる方、県議会議員、システムエンジニア、マーケター、医療分野の企業の方、大学医学部関係者、地域企業のCEO、山岳ガイドで編集者など、実に多彩なメンバーで個性的な話が多く、生徒の皆さんも「個性的で良いんだ」「人と多少(だいぶ)違っていても大丈夫なんだ」と思ったに違いありません。その証拠に、実施後のアンケートは5段階評価で「大変役に立った」が例年以上に高い比率を占めており、「個性的な先輩の皆さん」においでいただく必要性を感じました。
【第6回ニュース・博識甲子園(全国高等学校総合クイズ大会) 準優勝】
昨年高校生クイズでベスト6に入って話題となったクイズ研究会ですが、今年は上記の大会において夏休み前に行われた全国の予選を突破、9月に行われた本選に出場し、堂々準優勝を果たしました。この結果については、You tubeにアップされるまで緘口令が引かれていましたので、私も知る由がございませんでしたが、つい最近放映が完了し、準優勝であることがわかりました。出場したクイズ研究会の多田竜之助さん(3-6)、藤森実莉さん(2-7)、西村結人さん(2-8)、おめでとうございます!!大会はYoutubeのニュース博識甲子園で検索すると見ることができます。
【陸上競技部北信越大会に6名が出場】
10月26日(木)~29日(日)にかけて新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで行われた新人戦の北信越大会に、本校より長野県代表として6名の諸君が出場し、天気が良くない中ではありましたが、健闘を見せてくれました。結果は次の通りです。
岩下季実佳さん(2-1)女子走高跳3位:岩下さんは鹿児島国体にも推薦を受け出場しました。今シーズンは悩みも多く記録の伸びない時期がありましたが、多くの皆さんの支えで記録を残せたことに感謝していました。谷川慶奈さん(1-7)女子棒高跳3位:谷川さんは愛媛県で行われたU16大会にも出場し、8位入賞しました。深志生が大勢いたので、競技中の応援が嬉しかった、来年も頑張りたいと決意を述べてくれました。山口七海さん(2-1)女子1500m5位:タイム順位ともに思うようにいかなかったが、悔しさを糧に駅伝もインターハイも頑張りたいと答えてくれました。丸山直生さん(2-2)男子1500m8位:県大会はぎりぎりでもらった出場権だったが、タイムを5秒も伸ばすことができた。来年に向け悔いのないよう頑張りたいと誓ってくれました。伊藤日哲さん(1-2)男子棒高跳8位:準備不足の思いもあり、実力発揮できなかったが、いろいろ学ぶことができたと、少し悔しそうでした。野邑一心さん(1-5)男子棒高跳:雨で思うようにいかなかったことが悔しい。来年に向けて頑張っていきたいと語ってくれました。
最後に来年に向けては、チームとして中信3位以内をねらい、リレーでも上位に進出できるよう頑張りたいと、チームとしての取り組みに対する思いを話していただきました。更なる飛躍を目指して頑張っていただきたいと思います。
【長野県高等学校新人かるた大会 団体優勝】
10月21日(土)に下諏訪体育館で実施された百人一首かるた新人戦において、深志高校チームは団体参加11チーム中、見事優勝をかざりました。深志高校チームの優勝は初めてで、伝統の強豪校を次々と撃破するという快挙を成し遂げました。さらに先に行われた北信越大会に出場する長野県チームの選考会においても、深志高校から5名(代表16名中)が選ばれ、向山恭平さん(2-6)は県選抜チームの大将に選ばれました。団体戦のメンバーからは、それぞれにチームにおける役割を果たせたこと、声を出し合い仲間同士支え合いながら勝ち抜いたこと、強いチームと当たっても勝ち切る力がついてきたと実感したこと、1年生からは先輩方への感謝などが感想として語られました。11月18日・19日に富山県朝日町で行われる北信越大会では他県の高いレベルのチームと対戦することになりますが、出場する皆さんは、ぜひともひるまず、臆せず、力を出し切ってきてほしいと思います。