校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2023年9月11日

第266号 体験入学&野球部中信準優勝

 9月2日(土)、今年も中学3年生及び、その保護者・教師に向けた体験入学が実施されました。当日は約450名の中学3年生の皆さん、さらには約200名の保護者の皆様・中学校の先生方の御参加をいただくことができました。ありがとうございました。

生徒全体会 教室での説明者の案内で進んでいきます

 本校の体験入学は本校生徒の皆さんにより運営が管理され進められているのが特徴です。「生徒対象の部」においては、開会行事は職員の進行、あいさつによって進められますが、それ以外の集合や各教室への案内、各教室での学校紹介、中学生の皆さんからの個別相談等、学校の詳細説明については生徒の手によって進められていきます。中学生の皆さんにとっては年齢の近い先輩から生の声を聴くことによって、学校生活がよりリアルに伝わるし、受けとめやすくなっているようです。生徒会本部補佐員を中心として夏休み前より準備に入り、どんな内容を中学生に伝えたいか、先生方の意見も聞きながら、説明方法や内容を詰めてきたとのことです。生徒の皆さん、お疲れさまでした。

各教室に分かれ、生徒よりのガイダンス
高校生による進学相談会

 一方、「保護者対象の部」は二部構成で、前半は校長・教頭・進路指導主事・生徒会長・とんぼ祭準備委員長による説明動画、後半は現役生徒・卒業生によるパネルディスカッションが行われました。説明動画のディレクターは放送愛好会の1年生の生徒で、説明がより伝わりやすいよう、丁寧にまとめられていました。説明内容についても説明者任せではなく、ディレクターからの注文も比較的多く、何回も打ち合わせをしたり撮り直しをしました。パネルディスカッションは3名の生徒、1名の卒業生、そして司会の大林慎太郎先生によって進められました。深志高校について日常生活に中で感じていること、自身の学校内外での取り組み、学校の居心地とその背景、自治・自由について、先生方との関係性についてなど、話題は多岐にわたりました。終了後のアンケートによると、多くの保護者の皆様には深志生のリアルを受けとめていただくことができたようで、特にパネルディスカッションでは共感を持って飽きる暇もなく、聞いていただけた様子です。

保護者対象のパネルディスカッション(教育会館)

 学校の様子をいかに外に向けて発信していくかは、各高校の重要な課題となってきています。特にSNSによって噂が独り歩きすることも発生する時代です。学校の生の様子をできるだけ多くの皆さんにお伝えする、とりわけ深志高校を志望校の一つとしている皆さんには丁寧にお伝えする必要があると考えています。10月第一週は中3生および本校保護者向けの授業公開を予定しております。興味と関心をお持ちの方は、ぜひともご参加ください。詳しくは本ホームページをご覧ください。

【野球部 秋季北信越中信予選、第2位】

 8月末より、第149回北信越地区高等学校野球長野県大会の中信支部予選会が行われてきましたが、本校野球部は初戦:木曽青峰高校、三回戦:南安曇農業高校に勝利し県大会出場を決めた上、9日に行われた準決勝では松本国際高校を接戦のすえ6対5で下して決勝に駒を進めました。10日に行われた決勝戦では、残念ながら都市大塩尻高校に敗れましたが、堂々準優勝で県大会に進むこととなりました。昨年も3位決定戦に勝利したときは大変嬉しかったことを覚えていますが、今年はそれを上回る成績をおさめることができました。県大会は23日からですが、一回戦はシードとなりますので、24日からの登場となります。上位進出を狙って、深志健児の更なる奮闘を期待いたします。

準決勝 勝利して校歌を歌う選手たち
校歌とともに校旗(左端)が掲揚される
準決勝 接戦に際し、応管らによる必死の応援

 さて、この大会の報告に、新部長の早川広遙さん(2-1)、笹野里玖さん(2-5)、小平陽之介さん(2-6)が校長室を訪ねて下さいました。部長の早川さんは、中信優勝を目指したが、一歩届かずとも目標が見えた。一つ一つの試合を大切にし、ピンチでもチャンスでもチームとして支え合いながら戦うことができた、と振り返ってくださいました。また笹野さんは、予選の途中には心配されることも起こったけれど、それを乗り越えることができたことを実感している。悔しい準優勝ともいえるけれど、昨年に続き私学に勝てたことは実績として大きい、と話してくれました。さらに小平さんは、新チームスタート時は夏までと比較して心配な部分もあったが、一戦一戦成長した結果、個々の力よりもチーム内のつながりで勝利できるところまで絆が深まってきた。去年も今年も接戦を制する場面の中で、昨年は先輩たちに頼っていた部分もあったが、今年は自分たちで切り抜けようとする感覚を強く感じることができたと語っていました。県大会に向けては、相手も強くなる中で、どこまで自分たちの野球ができるかがカギだが、どこよりも熾烈と言われる中信を勝ち上がったのだから、堂々としたプレーで、しかし単に「良いプレー」で終わるのではなくしっかり勝ち切りたいと抱負を語ってくれました。9月23日から始まる県大会では、ぜひ深志旋風を巻き起こしてもらいたいと願っています。

左から笹野さん(準優勝のカップ)、早川さん(中信代表の盾)、小平さん(準優勝の賞状)、早川さんと小平さんの間には、甲子園出場記念メダル(昭和22年)