第235号 寒中お見舞い申し上げます
天気予報では十年に一度の寒波ということで、十分な備えをするように呼びかけが繰り返し行われました。台風に備えて授業をどうするか検討したことは、これまでも何回かありました。また積雪の場合も、途中で授業を打ち切って下校としたことや、朝の登校時間を遅らせたこと等はこれまで何回かあったように思います。寒波に対して事前対応を検討したことはこれまであまりなかったように思われますが、それだけ危機管理の重要性は増していると思われます。水道管の破裂等で切ない思いをされたご家庭の事例は数例お聞きしましたが、全体としては大事に至らず大きなトラブルもなく、ほっとしております。3年生は共通テストの結果を受けて、いよいよ出願が始まったところです。いろいろと悩んだり、迷った人もいるかと思いますが、決定したからには、もう迷うことなく、全力を尽くして臨んでほしいと思います。
【1学年行事 スキー・スノーボード教室が行われました】
2・3年生は残念ながら実施することのできなかったスキー・スノボ教室を、今年は3年ぶりに実施することができました。そうは言っても、感染症対策はおろそかにはできません。会場までのバスの中や、宿舎での過ごし方等、気を遣ってもらう必要はあります。また、朝の気温が松本でも氷点下10℃を下回る、十年に一度の寒さの底の中出発していきましたので、栂池高原では寒さに震えて辛い思いをするのではないかと心配されました。しかしながら1学年の仲間の絆を深めることのできるこの行事を実施することができたことは、大変嬉しいことだと思います。当日の様子、感想等はまた次号以降に紹介したいと考えています。
【2学年行事 探究学習発表会&学年クラスマッチが開催されました】
1学年がスキースノボ教室に出かけた2月26日(木)の午前中、2年生の探究学習発表会が開催されました。この1年間、それぞれのテーマに基づいた課題について、仮説を立て、それを検証し、さらにそこで生じた新たな課題に取り組むという探究的な学びの成果について、25のカテゴリーに分かれ、発表会が行われました。発表会には1つの教室(カテゴリー)に約10~12名ずつが参加し、各教室では探究係が中心となって司会進行をはじめ運営が行われました。この模様は信濃毎日新聞社さん等のマスコミにも取材をしていただき、1月28日の信毎中信版においても取り上げていただいています。
私も一部のみ拝見しましたが、個性的なテーマでの発表が各教室で続きました。自分の興味関心に関するテーマ、部活動に関わるテーマ、日常生活の中のちょっとした疑問、社会・環境に関わるテーマ、また自分の心の働きに関わる疑問に関することも多かったように思います。その中で生じた疑問・課題を、文献調査はもちろん、アンケート調査や実験などを通じて実証したり分析する手法が用いられ、できるだけ客観性を伴う証明を試みようとしていた皆さんが多かったことに感動しました。さらに総合的探究の時間で1度発表会を行ったうえでの今回の発表会でしたので、検証や実験の不十分だったところをいかに解決しようとしたか、そうしたブラッシュアップの取り組みなどが加わっている発表もあって、見ごたえが十分だったと感じました。
そして私がもう一点気づいたのは、自分の伝えたいことを如何に伝えるかというパフォーマンス力が必要になってくるのではないかということです。次々と発表が続く中で、どうすればインパクトを与えることができるか。正攻法で行くのか、エンターテインメント性を持たせるのか、そんな点の必要性まで感じさせられる発表が続いたように思いました。
今回の発表は参加生徒同士で評価が行われ、先生方の投票も含め優秀作品に選ばれた発表は、今後さらにブラッシュアップしてポスターセッション等により全校に向けて発表を行うとのことです。また、2月11日に県ケ丘高校で行われる中信地区高校生探究フェスティバルにも作品が推薦されるそうです。
2月27日(金)に行われた学年クラスマッチも、生徒の皆さんは大変楽しんでいた様子ですが、このことに関しては、また次号以降に取り上げたいと存じます。
また、1年生の皆さんも、1月17日(火)、31日(火)の総合的な探究の時間を利用して、クラスごとに発表会を実施しました。今年度の経験をさらにブラッシュアップして、来年度につなげていただきたいと願っています。
【吹奏楽部アンサンブルコンテスト】
1月22日(日)に松本市音楽文化ホールで行われたアンサンブルコンテスト長野県大会に、本校からは中信地区代表となった2組が出場しました。このうち、サクソフォン三重奏(2-3栗林和奏さん、1-4上原美音さん、1-8松倉由陽さん)が金賞、打楽器三重奏(2-2小森太稀さん、1-2外舘龍太郎さん、1-8前羽俊亮さん)が銀賞に輝きました。サクソフォン三重奏に出場した栗林さんは、「あとわずかで県代表を逃したのは残念でしたが、金賞を取れてうれしかったです。1年生2人を引っ張っていかなければならないというプレッシャーもあったけれど、その2人が本当によく頑張ってくれました。技術の足りない部分などが明らかになったので、これから更に頑張っていきたい。」と語ってくれました。また、打楽器三重奏に出場した小森さんは、「出番が初っ端だったので、本当に緊張した。顧問の先生から、かましてこいと言われたが、かますことができたと思う。聞く人の心に残る演奏ができたと感じている」と話してくれました。1年生の成長を感じながら、チームリーダーとして模索してきた姿をうかがうことができた2人でした。