校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2022年12月20日

第232号 師走の深志高校

【京都大学学びコーディネーター事業の実施】

 12月13日(火)、京都大学の大学院生が本校に来校し、自分たちの研究内容について高校生に対して授業をして下さいました。これは、京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として、 全国的に展開している「学びコーディネーター事業」に申し込んで、実施したものです。京都大学では大学院生の中から学びコーディネーターを募集し、全国の高校へ派遣して京都大学での研究について広く高校生に知ってもらうための事業を進めています。本校でもこの事業に応募し、毎年京都大学から大学院生を派遣してもらい、テーマに対して興味関心を抱いた生徒を対象とした講演をお願いしています。

 文学研究科の吉田瞳さんの講座では、歴史学と歴史系コンテンツ(アニメ、ゲーム、小説等)の違いに注目し、両者の関係性を考察するものでした。また医学研究科の北悠人さんの講座では、iPS細胞の研究を取り巻く状況について、特にコスト面の課題や免疫拒絶回避のための研究についてご紹介くださいました。お二人ともコーディネーターとして今年度3校目の訪問となるそうです。講演会はそれぞれコアなテーマでもありますので、まさにそのテーマにはまっている皆さんが集まっていたようです。講演終了と同時に次々と質問が出され、最後には帰りの時間の関係で質問を打ち切ったほどでした。まさに「知の探究」と呼べる体験だったのではないでしょうか。そして、自分たちとさほど年齢差の無いお二人が、専門的な研究を展開されていることに、大いに触発されたことでしょう。お二人の講師の先生方には心より感謝申し上げます

吉田さんの「歴史学と歴史系コンテンツ」の講演
北さんによる「iPS細胞と再生医療の現状と課題」

【地域交流委員会主催 第4回クリスマスコンサート】

 12月18日(日)、教育会館において、地域交流委員会が主催するクリスマスコンサートが行われました。当日は、ギター部、吹奏楽部、アコースティックギター部、音楽部が出演し、約2時間ほどのコンサートとなりました。クリコンと言えば、各部活ごと平日の放課後に開催され、観客のほとんどは生徒の皆さんというコンサートでした。もちろん、こうした形態のクリコンも今週連日実施されていますが、この休日に教育会館で行われるクリスマスコンサートは、地域交流委員会が企画し、学校周辺の地域の皆さんに音楽系団体の成果をご覧いただく中で、活動をよりご理解いただくとともに、楽しんでいただきながら、学校と地域の交流を深めていこうとするものです。今年も大勢の皆様にご来場いただきましたが、地域の方々や保護者の方が圧倒的に多いせいか、演奏者と観客の年齢層に少々違いが…(すみません!)。それでも高校生の演奏を大人の皆さんが温かく見守ってくださって、惜しみない拍手を送ってくださるという景色は、とても素敵で嬉しいことです。このコンサートが象徴する地域連携をこれからも進めていっていただきたいと願っております。今回演奏をしてくださった部活の皆さん、休みの日にもかかわらずご来場くださいました地域・保護者の皆様方、そして会の準備・運営・司会にあたっていただいた、地域交流委員会の生徒の皆様、ご指導いただいております先生方に心より感謝申し上げます。

MC及び運営は地域交流委員会の皆さんが担当
開会にあたり、鼎談深志事務局の町会代表:古田様に
ご挨拶をいただきました。
音楽部の演奏