第219号 中学生体験入学が開催されました
9月3日(土)、朝からあいにくの雨ふりでしたが、午前中「ようこそ深志へ!~令和4年度中学生体験入学~」が予定通り開催されました。時折雨脚も強まり、また登校には公共交通機関をご利用願う中でしたが、550名を超える中学生と、330名を超える保護者・教職員の皆様にお集まりいただきましたことには、心より感謝を申し上げます。昨年は感染症による行動制限のため、参加をご希望された方には参集せずに動画を配信し視聴していただく形となってしまいました。感染症対策には留意をしながらですが、今年はご参集いただいてご説明申し上げられたことを本当に嬉しく思います。現在、本校では深志に関する情報発信に力を入れているところでもございますので、二年ぶりに来校していただける皆さんにご満足いただけるよう、学校をあげて準備をさせていただきました。
深志高校の魅力をいかに発信するか、その手始めとして、まず当日配布する「学校案内」を、深志高校ホームページを更新している生徒会補佐員の皆さんに作成していただきました。(通信第208号参照)学校案内に編集後記がついていることなんてあまりお目にかかれないんですが、この編集後記に生徒の皆さんの、そして先生方の、この体験入学に注ぐ思い、中学生に来てもらいたいという願い、コンセプトが集約されているように感じました。
今回の体験入学は、中学生と、保護者教職員とで異なるプログラムを用意しました。両方のプログラムに共通している点は、いずれも生徒会をはじめとした生徒の皆さんがプロデュースしたという点です。そしてそこには、深志で生き生きと過ごす生徒の皆さんのリアルが、2時間の中にぎゅっと詰め込まれていたと感じています。
生徒向け体験会の特徴は、何といっても現役生徒会の皆さんによるファシリテートです。案内、動画の解説、深志の自治と自由についての思いや学校生活の解説、そして中学生の皆さんとの対話など、深志のありのままの姿を中学生の皆さんにご紹介し、深志高校生の姿を目の当たりにしていただきました。率先してお手伝いいただいた50人に及ぶ生徒会関係の皆さん、本当にありがとうございました。動画の編集や、タイムマネジメントのためのリハーサルも含めれば、本当に多くの時間を準備のために費やしていただきました。
保護者教職員向けの説明会は二部構成。教室での解説動画視聴と、教育会館でのプログラムでしたが、何といっても目玉となったのは、現役生徒、卒業生によるパネルディスカッションだったと思います。2名の現役生、1名の元野球部の大学生、そして、英語科の大林教諭の進行により進められました。その中では深志高校で取り組んでいること、周りの生徒の様子、先生との関係性、深志高校を選択したことの本音、自由・自治についてどのように考えているか、またそれが実際の生活とどのように結びついているか、進路選択に向けて考えていることなどがリアルに語られて、参加者にとって深志高校での高校生活自体がイメージしやすいものになったのではないかと感じています。
進路選択には様々な希望と不安が入り混じっていることと思います。しかし今回の体験入学が、少しでも進路選択にお役に立つことができればと感じています。そして、受検によって高校に合格することがゴールではなく、高校でどんなことをやってみたいか、どんな生活を送りたいかという思いをもって、高校に入学していただきたいと感じています。