第213号 御礼 第75回とんぼ祭が終了しました
新型コロナウイルス感染症の拡大傾向と、いつもより早く明けた梅雨の影響による熱中症対策に、どの学校もハラハラしながらの6月~7月の文化祭シーズンだったと思います。本校でもその例外ではありませんでしたが、生徒たちのつくった対策マニュアルはとても丁寧で、教職員は常にそれをバックアップするといった体制でした。
感染症対策から、校内の密を避けるために入場者の制限を行い、事前予約制とさせていただきました。そのために、来場を希望されながらできなかった方もいらっしゃったかと存じます。この場をお借りして心よりお詫び申し上げます。また、せっかく実施した飲食物の模擬店ですが、これも感染症対策の意味合いから、来場者の方には販売を行いませんでした。こちらも楽しみにしていた方には申し訳ありませんでした。さらに四日目の11日はグラウンドでの企画が多かったため、ご近所の皆様には拡声器使用によりご迷惑をおかけしましたことも、併せてお詫び申し上げます。
しかしながら、おかげさまで生徒たちは自分たちの企画や発表を保護者の方々や中学生、地域の皆様等にご覧をいただくことができ、自分たちの高校生活の集大成を多くの皆さんの前で表現させていただくことができました。これまでコロナ禍により様々な制限を受けてきた生徒たちにとって、こうした機会を与えていただけましたことは大変幸せでした。改めてご協力をいただきました方々、そしてご来場くださいました皆様に御礼を申し上げたいと存じます。ありがとうございました。またご協力いただいた関係の皆さんの中には、無理をお願いするなどご迷惑をおかけした方もいらっしゃったのではないかと存じます。様々なご配意に感謝申し上げます。
この場に様々な写真を掲載したいところなのですが、きっと生徒のホームページに多くの場面が切り取られるであろうことを期待し、このページでの掲載は割愛させていただきます。
とんぼ祭実行委員会、合同係長会の皆さんは様々な困難を切り抜けながら、コロナ禍での文化祭を成功させようと努力し、生徒の皆さんもそれに協力しようとする姿を多く見ることができました。周囲の仲間と調整を図りながら問題を解決しようとする協調性、タイムマネジメントを重視した企画運営力、特に熱中症問題がクローズアップされた中での危機管理能力、外部関係機関・入場者との折衝力、ICTをツールとして駆使しながら課題解決を図っていく姿は、これからの社会で即必要とされるであろう能力の学びであり、生きる力の醸成であると感じました。本部だけでなく、各企画、部活においても同様の学びや体験が展開していたのだと思います。
こぼれ話を一つ。開催二日前の深夜、私の教員の友人からメールが入りました。「中三の息子が予約申し込みを行ったが、返信メールが返ってこない。何とか行きたいのだが。」という内容でした。残念ながら私にはどうしてよいものかわからなかったので、翌日の朝、とんぼ祭実行委員会本部で聞いてみたところ、「入力フォームにある問い合わせ先に、事情を記載したメールを送ってもらってください」という返事でした。そりゃあそうだよね。その後、その中三生は無事入場券を手にすることができたようです。頭の固いおやじ教員の友人同士が取り残されていました。