校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2022年7月7日

第212号 明日からとんぼ祭が始まります

 明日からの第75回とんぼ祭に向けて、本日は前日準備の日。朝から生徒の皆さんは忙しそうに廊下を行き来しています。これまで休日や放課後の校内を回っていると、準備は徐々に熱を帯び、本番が近づいている、いわゆる「お祭り前夜」を実感してきました。先週末にかけての猛暑では、準備中に熱中症が発生しないようにとWBGT指数計を気にする日々でしたが、一転今週前半は雨模様。雨により屋外での準備が遅れるのではないかと心配しました。

 とんぼ祭の詳細は、生徒作成のホームページをご覧ください。新型コロナウイルス感染症対策により当日校内の密を避けるため、ご来場の方々は予約制となっております。ご希望されるすべての方にご来場いただけない点をお詫び申し上げますが、何卒ご理解ご協力をお願いいたします。それでも昨年に比べると人数枠を広げましたので、多くの保護者や地域の皆様、そして深志高校の文化祭に関心を持っていただいている中学生の皆さん等をお招きすることができます。感染症対策の観点から、ご来場の皆さんには模擬店を利用し校内で飲食することについてはご遠慮いただくこととなりますが、ぜひともとんぼ祭を楽しみ、現在の深志高校を知っていただきたいと思います。

午後7時30分、下校時刻に当番の皆さんが本部前に集合し、下校指導および戸締りの見回りのための打ち合わせを、生徒の責任者中心に行っています。この生徒主体の見回りも、もう何十年も続いているものです。(7月5日)

 本校のとんぼ祭の目玉は、文化と学びの集大成にあると思います。県内最多の学芸協議会所属文化系クラブおよびクラブ以外の諸団体による研究発表やパフォーマンスは、関係生徒にとっては高校生活そのものの表現と言っても過言ではありません。そしてとんぼ祭全体を盛り上げ楽しんでもらうための様々な企画やしかけづくりに、実行委員会および各委員会、運動部の生徒たちが取り組んでいます。これらの活動や発表を保障するためにクラス展示等クラス単位の企画が行われないというのも本校のスタイルです。今年度は事前予約の皆様にしかお伝えできませんが、早く今までのように、多くの皆さんにご覧いただけるようになることを願っています。

 毎年正門に出現するアーチは応援団管理委員会の皆さんによって作成されています。そのスタイルは数十年前から変化せず、継承されているものの一つです。木材を加工した枠組みに、むしろを装着し、そこに杉の葉(すぎっぱ)を刺していくという、地道な作業が続きます。材料となる杉っぱも、ここ二十年以上の間、本校の先輩に提供をしていただいています。その方は本校のOBで本校の元教員でもあった方ですが、毎年準備期間中の休日に、その方のご実家のある明科の杉林へ応援団管理委員会がお邪魔し、杉の木を伐りだして杉っぱをご提供いただくという形態も、すっかり恒例行事となっています。こういうところも、伝統的に同窓生に支えていただいている、「ここにもあった」深志高校の側面であると思いますが、そんな点を含め、アーチをご覧いただければと感じています。

2か月かけて作った骨組みを設置し、ムシロを固定しています。
ムシロに採ってきた杉っぱを刺していきますが、ここからアーチがどのようになるのか、きっと生徒のHPの記録写真に掲載されると思われます。