第192号 西牧教諭 文部科学大臣賞に輝く
【西牧教諭 文部科学大臣賞に輝く】
本校理科教諭 西牧岳哉先生が「第53回(令和3年度)東レ理科教育賞」の最高位にあたる文部科学大臣賞を受賞しました。高校化学分野で「寒天ゲルを用いた高出力電池の開発と教育実践」によるものです。
この賞は、(公益財団法人)東レ科学振興会 が主催し1969年に設立された歴史ある賞で、その要綱には「中学校・高等学校の理科教育において、創意と工夫により著しい教育効果をあげた先生方を表彰する」と記載されています。
化学が専門の西牧先生ですが、本校の情報化の推進にも大きく寄与しており、タブレット端末を利用した授業に関する研修会を企画したり、新型コロナウイルス感染症の影響による休校時のオンライン授業を行う際の機器の取扱い支援など、教職員のICT教育推進にも一役買っていただいています。
生徒たちの科学的理解を深めるものとして高く評価された今回の研究では、寒天ゲルを用いたダニエル型の電池を考案し、授業では実際に生徒たちがこの電池を組み立てて、ファラデー定数測定などの実験をしました。
西牧先生は今回の受賞について次のように述べています。
「化学科の先生方や、授業中の実験で良いデータを出してくれた今年と昨年の3年生のおかげです。特に湯澤先生には3Dプリンターの管理や寒天ゲルの準備などで大変お世話になりました。
2017年に、この実践の原型となる寒天ゲルを利用した電池を用い、生徒実験でファラデー定数を求めることに初めて成功しました。それから改良を重ね、3Dプリンターにも挑戦して今年度やっと認めてもらうことができました。
毎年、この電池を直列に6個つなげてタブレット端末を充電して見せるのですが、生徒達の「おー」という歓声がとても嬉しいですね。」
以下から、松本市民タイムズの記事がご覧いただけます。
https://www.shimintimes.co.jp/news/2022/02/post-17017.php
また、以下の「東レ科学振興会」から「理科教育賞」をクリックいただくと、これまでの受賞者とその分野がご覧いただけます。
(English version below)
Mr. NISHIMAKI Takeya, a science teacher at Fukashi, got the first prize out of more than 100 entries in the competition hosted by the Toray Science Foundation.
His report is about the educational application to the agar gel battery, called Daniell cell.
The recipient of the prize who also plays an important role in the development of the ICT circumstances at our school says that he is thankful to Ms. Yuzawa for helping him with the experiments, and that he is happy to see the reactions with cheers of the students when they see the tablet computer successfully charged in the experiment using the gel.