第186号 深志教養ゼミなど、多様な学びの場
【「深志教養ゼミ」などの学びの場】
本校には様々な学びの機会が用意されています。この校長通信178号で紹介した「信州大学との連携ゼミ」は1年生対象。それに対して2年生には「深志教養ゼミ」が用意されています。
土曜日の午前中を基本に、本校職員や外部講師を迎えてのゼミを行なっています。
(以下「教養ゼミ」一覧。クリックしてご覧ください。)
一つ一つの講座の詳細は紹介しきれませんが、普段教科科目を教わっている先生から学ぶ、いつもとは違った新たな視点は生徒のいい刺激になっているようです。
外部講師としては、社会学者の大澤真幸さん、能登里海教育研究所の浦田慎さん、裁判所判事補の田中春香さん、イラストレーターの新井芙季さんなどにもきていただきました。
講座の一つ、カーボンナノチューブ等炭素性素材の第一人者であり、信州大学特別栄誉教授の「遠藤守信」先生(県教育委員会スーパーバイザー)の講演会及び座談会もとても盛況でした。
講演会に続く座談会は、次から次へと質問の手が挙がり、それに対してパワポの資料を操りながら回答をしていく先生の姿は、美しくさえありました。終了後に質問を続ける生徒たち、ずっと留まって感想やメッセージを丁寧に書く生徒たちの姿が印象的でした。
感想を見ると、創造力を育むこと、留学のこと、日々の努力と挑戦のこと、世界に羽ばたくこと、人生のヒント、世界を見る目、疑問を持つこと、問い続けること、これからの日本社会、など、幅広い視点から刺激を受けたことがよくわかる感想ばかりでした。遠藤先生の言葉として、特に「大学入学がゴールではなく、自分たちの未来はその先にある」や「Never, never, never, and never give up!」は多くの生徒が心に残った言葉と記していました。
これらの「教養ゼミ」だけではなく、京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として全国的に展開している「学びコーディネーター事業」を利用した講演会も別の日に実施しました。
数理解析研究所研究員の「南 規楽」さんの解読されない暗号通信の話、大学院生「春山瑳依子」さんの新時代の医療職「遺伝カウンセラー」の話、いずれも、生徒たちは真剣に話を聞き、多くの質問を投げかけていました。
「ウニの発生実験」もなかなかできない実験ですが、生徒たちは真剣に顕微鏡をのぞいていました。(顕微鏡で見える12秒ほどの発生の様子は以下からご覧ください。)
自身のキャリア形成に向けて、多くの選択肢の中から少しずつ思いを固めていく、そんな成長過程の一つとして、ゼミや講演会を活用してもらえれば幸いです。生徒たちが自らの夢を見つけ、夢に向かって挑戦していくことができる、様々な取り組み、仕掛けをこれからも仕組んでいきたいと思っています。
(English version below)
Our school provides the students with a variety of learning opportunities apart from regular daily lessons, which include the seminar-style study for the first-year students conducted by professors from Shinshu University. The second-year students have had somewhat different styles of additional learning chances given by the teachers at Fukashi and lecturers from outside of school. The teachers in our school seem to enjoy discussing and lecturing on different topics from their daily lessons in the classroom.
Guest lecturers include Mr. Osawa Masachi, famous sociologist, giving a lecture on the famous Japanese animations from sociological points of view, and Mr. Endo Morinobu, distinguished professor at Shinshu University, telling the students about the importance of creativity and innovation.
Mr. Endo’s lecture was followed by the time for discussion where a lot of students asked a question after another continuously, with the lecturer’s argument and explanation to the point. Many students were impressed by the professor’s words such as “To enter a university is not your goal; your future awaits you after the academic period,” and “Never, never, never, and never give up!”
Furthermore, we provide the students with the chance to listen to recent studies from researchers at Kyoto University.
I hope all the students at Fukashi will make the most of these rare chances to think of how to develop their careers for the rest of their lives.