校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2025年1月22日

第325号 共テ終了

 1月18日~19日に実施された共通テストが終了しました。本校の3年生も大半の生徒が受験し、20日に自己採点、大手予備校の集計結果などのデータをもとに、これからあらためて出願校を最終的に決定していくことになります。今年度は新教育課程1年目の共テということもあって、全体的に易化しており、平均点も高めの予測となっているようです。20日の昼頃進路室をのぞいてみましたが、自己採点を終えた3年生が大勢来室しており、あらためて資料をみたり、進路室の先生方に報告するなどの姿が見られました。新課程だけあって、より読解力が要求されたり、問題傾向が代わったり、公民の問題で数学的な思考が必要であったり、何より「情報」が加わって終了時刻が遅くなるなど、様々な変化のあった共テでしたが、新課程ですので変化は織り込み済みで、大きな動揺はなかったかと思われます。一応ここで一区切りではありますが、いよいよここから私大の受験、国公立の出願と二次試験と、大きな山場を迎えることとなります。何よりも健康に留意して体調を整え、最後の追い込みに臨んでもらいたいと思います。21日より後期特編が始まっていますが、志望校対策に応じたプログラムが展開されます。自己流も良いですが、先生方は過去問にも熟知したプロの皆さんです。活用しない手はありません。後期特編で最後まで食らいついて行きましょう。

 ところで1年生は本日と明日、小谷村の栂池高原でスキースノーボード教室が行われ、今朝松本駅前からバスで出発していきました。また、2年生では明日学年クラスマッチを幹事会が企画しており、幹事会の代表が趣旨説明と授業をいただくことについて、昨日校長室にあいさつに来てくれました。

17日に行われた、共通テスト壮行会。屋上と中庭から2棟の3階4階に向けてエールを送りました。
エールを受ける3年生の皆さん
応管作成の1・2年生による3年生への応援メッセージカード

【松本パルコ閉店】

 報道等で話題となっていますが、松本市内では歴史ある大型の3店舗がここ3ヶ月で次々と閉店されることが話題となっています。中でも高校生世代の皆さんにはかなりなじみが深かったであろう松本PARCO(1984年開業)がこの2月に閉店されることは、現若者世代はもちろん、かつてPARCOを利用していた当時の若者世代にとっても軽いショックだったのではないかと思われます。そして、その跡地利用に関しても、市政にまで影響を及ぼすなど、何かと話題となっている新伊勢町界隈でもあります。

 その松本PARCOの閉店にあたり、閉店企画を松本信用金庫さんと深志高校の生徒で何かできないかという話題がおこったのが、昨年夏休み前、探究Weekで、1年生の探究学習として実施した探究人講義の1つを、信金の営業・企画担当者さんが担当して下さったことがきっかけでした。この探究人講義は、様々なキャリアや専門性を追求している方々をお呼びし、課題の設定方法や実証方法、PDCAサイクルを回す実践例等を紹介していただく講座です。この中で、松本信用金庫さんから「松本PARCOの閉店前企画として、どのような企画を立ち上げて実現していくか」という課題が提示されて、参加者によるワークショップが行われました。その中の提案の一つが、今回松本信用金庫さんの様々なコネクションの力をお借りして実現したものです。具体的な内容についてはすでに一部報道(信濃毎日新聞、NHK長野、NBS)によりご存知の方も多いかと存じますが、松本市の菓子店が松本PARCOのキャラクターの「パルコアラ」を用いてお菓子を開発し、1月18日、19日の2日間限定で販売するというものです。企画の提案を行った本校1年生3名も19日には店頭での販売に加わり、販売ブースには松本PARCO閉店を惜しむ人々や思い出のある方々が大勢訪れて、限定販売のお菓子をお買い求めになったとのことです。松本市ではこうした大型店撤退ののち、跡地利用は勿論ですが、市民の買い物ニーズをどうしていくのか、今後どのような街づくりを進めていくのか等の検討課題が存在するのではないかと推察します。こうした課題に対し、ぜひ、高校生を始めとした若い世代の皆さんが積極的に提案し、参加し、関わっていっていただきたいと願っています。