第308号 探究ウィーク後半そして終業式
8月25日(木)探究ウィーク4日目、この日は1年生と2年生で内容が異なります。1年生は「探究人ワークショップ」と題して、様々な分野で活躍されている探究人の方々に学校へおいでいただき、今自分がはまっている分野のこと、どのようなことに取り組んでいるのか、なぜはまっているのか、日々どのような課題を持ってどのように向き合っているのかを語っていただいて、その熱量を浴びようという企画です。1年生の皆さんは自分の興味関心に基づき講座を選択し、講師の先生と課題についてディスカッションしたり、参加者でグループワークをするなど、探究的な取り組みを進めました。当日初めて知ったのですが、本校のOBで、私が授業を受け持った方も何人かいらっしゃって、松本信金の方には、「校長先生には深志在学時代、音楽を教わりました」なんて、紹介までされてしまいました。(実際は、私は社会科の教員ですが。)講座は次の通りです。(お名前略)本日ご来校いただき、ご指導ご支援くださいました皆様、本当にありがとうございました。
・「女らしさ、男らしさって?」参加型ワークショップでジェンダーについて考えよう。
・ビジネスの基礎知識からビジネスアイデアの発想法
・宇宙のダークサイド
・Virtual Realityの基礎と応用可能性
・数理的な推論と実験に基づくモビリティ開発
・城北地区ってどんな地区?歩いて、話して、知ってみよう!
・グローバルな進路選択に挑戦しよう
・高校生とメディアリテラシー(松本サリン事件から30年)
・社会心理学の活用(幸せな未来は、自分を知ることから)
・社会データを使って、Excelのデータ分析体験
・雑誌の特集を企画し、表紙をデザインしてみよう
・人はなぜ踊るのか? 大体育館にて。
・松本山雅のガチャさんプレゼン!(夢や目標に向かって努力することは?)
・耐災食(災害時に耐えうる食事) 調理教室にて。
・AI時代の信州学 Digital meets Localの視点から持続可能な環境先進都市の未来像
・コピーライターと、まちの“問い”を見つけておもしろがろう。
・「パルコフィナーレに向けて、イベントを企画しよう」松本信金×PARCO×深志
そして2年生は、松本県ケ丘高校とのコラボ、合同授業です。これは、学校の枠を超えた探究の授業、深志高校は勿論、全県で見ても、かつてない初めての取り組み、前代未聞(良い意味で)の企画ということになるでしょう。同じ探究に取り組む高校生ですから、当然学校の枠を変えて、様々な視点・考え方のシャワーを浴びれば、視野が広がることは間違いありません。部活動だって探究活動の一つですが、今や複数校での取り組みは当たり前になっています。本校の2年生全員は県ケ丘高校に体育館に集合し、最初に県ケ丘高校探究科1・2年生との一斉発表会が行われました。体育館の壁に沿って80のブースが設けられ、全員が交代で自分の探究に関する中間発表を行います。2日前に初めて出会った1年生に対して発表を行った皆さんが、今度は他校で他校の皆さんを前に発表する、表現する力を高める上で、その成果が期待されるところです。その後、興味関心に沿って教室に別れ、今度は県ケ丘高校2年生の皆さんとともにグループワークです。互いに興味関心のある言葉を出し合い、それを組み合わせてテーマ文を作成します。他の人の興味関心を取り入れてみると、見方や捉え方が変わってくる不思議な体験です。生き生きと楽しそうに取り組んでいる皆さんにとって、これからの学びに対する意欲につながっていってほしいと感じました。
探究ウィーク最終日(5日目)は、いよいよ夏休み中の活動を見据えた取り組みです。1年生は夏休み中に企業や大学のオープンキャンパス等での探究型キャリア研修を予定しています。企業体験では、各企業ご協力をいただきながら、その企業の課題解決に取り組むワークショップなども予定しています。本日は、そのオリエンテーションを行うとともに、この1週間のまとめとして、この夏休み中に世の中と繋がる体験をするためのグループワークを行いました。
一方、2年生は中間発表を経ていよいよ自らの探究を深める時となりました。視覚的にデータの傾向を把握しやすくする手法を学ぶ「リサーチ型方法論」と、ひらめき、発想、ものの見方のコツを学ぶ「クリエイティブ型方法論」にわかれ、研修を行いました。いよいよ実践型の学びのスタートです。
そして、最終日、一学期の終業式でもあります。3年生はまだ補習が続きますが、1・2年生は8月23日の2学期開始まで授業はお休みとなります。どうぞ健康に留意して、また自転車の走行・安全には最大限気を遣って、元気で2学期を迎えていただきたいと思います。
夏休み中、8月1日には今年も慰霊の一日を迎えます。西穂独標落雷遭難事故に関して今年も終業式でお話をさせていただきました。終業式でのお話を以下に掲載させていただきました。