校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2024年7月25日

第307号 探究ウィーク前半

 今週1,2年生は特編授業の中で、総合的な探究の時間が組まれています。濃密な非日常の続いた一週間でしたね。22日(月)一日目の様子は前号306号に掲載いたしましたので、2日目、3日目の様子について、簡単に紹介をしていきたいと思います。

 2日目は1・2年生合同で3~4名のグループを作り、1年生は4月からの「総探の時間」で行ってきた、身近な課題に対して解決の方法を探る「ミニ探究」のここまでの成果を2年生に向けて発表しました。その際2年生からは自分のこれまでの経験をふまえて、1年生にアドバイスがなされました。一方、2年生からは、ここまでの探究活動の中間報告という形で、課題を設定した理由、課題解決の方法論、これまでの成果と今後の方向性などが示されました。互いに感じたことや考えたことを評価シートに記入し、今後のブラッシュアップに生かせるよう、相手に渡しました。2年生からのアドバイスには、こちらも頷くものがたくさんありました。「その課題の解決によって新たな課題が生まれているよね」とか、「その答えってみんなが納得すると思うけど、違う仮説も立てられるのではないかな」など、「温かみのある批判的態度」が多くみられて、聞いているこちらも何だか頼もしい気持ちになりました。また項目ごとに得点を付け、各学年上位3組が、翌日3日目にオンラインで、1、2年全員を対象とした発表会に臨みました。2年生上位3組の中に、昨年のホームプロジェクトで最優秀賞を受賞した作品が含まれていました(昨年の第279号で報告)。279号の中で私は作品の評価として、「まだまだブラッシュアップされる余地がありますが…」などと、偉そうに述べておりましたが、見事に数段高いレベルのものへと変化していました。「身近な課題⇒数値分析から長野県の課題として把握」、「身近な人への聞き取り調査⇒要因の科学的分析のための文献調査及び、専門家への聞き取り調査とそれに基づく分析」、「解決に向けた試行錯誤的な実験⇒科学的分析に基づく実験方法を考え中」、「新たに商品化への道筋を模索」というように、その変化の大きさに大変感動をいたしました。

各教室1・2年生混合グループがつくられ、発表が繰り広げられた。
熱弁をふるう1年生。2年生は温かな目で見守りながら、随所に突っ込みを入れるのは忘れなかった。グリーンの紙は1年生に渡す評価シート。
自分流のアンプ製作を目指しているらしい2年生。昭和の頃はそんな高校生がたくさんいたような覚えが…。まあ、「アンプ」自体が、今の高校生にとってはオワコンなのだろう。今、松本市内でアンプの部品を売るお店は1件しかないという報告。さみしい。ピンクの紙は、2年生対象の評価シート。

 また3日目後半には「Feel度Walk」というワークショップが進められました。体育館に集まった初めて出会う1、2年生がグループを作り、学校周辺を歩く中で、初めて気づいたこと、新たな出会いをスケッチしていくという作業です。心の中の印象をフューチャーしていく作業ですが、普段当たり前にとらえていることの中に、新たな疑問や気づきを見出すトレーニングとして行われていました。

「Feel度Walk」の方法説明。3日目も知らない1,2年生がグループに。
新たな気づきのスケッチ。とにかく共同作業が多い。協働する力も社会で必要な生きる力として、探究活動に位置付けられています。