第261号 探Qウィーク、そして西穂
夏休み1週目、3年生は2週間の補習に入り、1・2年生は特編授業と午後は探Qウィークというスケジュールに突入しています。2学年は大学の先生を招いての模擬授業が行われ、さらに自らの課題に迫る課題解決型の探究に取り組み始めました。これから年末に向け調査、まとめ、ブラッシュアップを行い、年度末の発表会へと進んでいきます。一方1年生はこの1学期より探究コーディネーターとしておいでいただいている宮木慧美さんによる探究入門に係るワークショップののち、22人の外部講師をお招きし、世の中の探究人の熱量を肌で感じるための講演会を実施しました。さらには1・2年生合同で、学校とKDDIの共創プロジェクトとして、探究学習や将来の仕事に結びつくマーケティングリサーチの手法を学びました。
2年生では上智大学と早稲田大学の先生がお見えになり、まさしく大学の授業そのものを再現していただきました。昨年度信大連携ゼミで、信州大学の専門的な学際分野と接した皆さんが、今度は東京の私大の先生の授業を受ける中で、どのようなことを感じたでしょうか。わずかな時間だけではなかなかその違いまでは気づくことは難しいかもしれませんが、大学で学ぶということそのものの理解を深めていただければと感じています。
1年生には2日間にわたり、探究人の皆さんに語っていただきました。生徒たちは自分の興味関心のある分野に分かれていただき、講座によっては生徒自身がワークショップに参加しながら、講師と一緒にその分野にハマっていただきました。終了後にお会いした何人かの講師の先生方からは、本校の生徒の熱量に感動していただいたと話してくれた方も少なくありませんでした。好きなこと、楽しいことをテーマとして、その中に「なぜ・どうして・どうすれば」を設定して仮説を考える。聞いている私もワクワクしてきました。すべての講師を紹介したいくらい魅力的でしたが、スペースの関係でごめんなさい。
【今年も8月1日が巡ってきます】
間もなくあの日から56年目を迎えようとしています。あの日西穂独標で私たちの先輩方11名の尊い命が失われてしまいました。志を立てて本校に入学し、理想に燃え、ある時は悩みもがきながら送る高校生活の真っ只中でした。自身の将来を思い描いていたであろう先輩方に思いを巡らせるとき、痛恨の思いが胸に迫って参ります。
今年も13時30分よりモニュメント前におきまして追悼式を行います。大勢の関係者の皆様もおみえになると思いますが、生徒の皆さんもお時間があれば、ぜひ参加していただきたいと思います。また山岳部11名の皆さんと顧問の田島先生、鈴木(博)先生、教頭先生、さらにはOBOGの有志の皆さんが、当日西穂独標への慰霊登山を行い、献花し祈りをささげる予定です。今年はロープウェーが改装工事中で乗車できないため、前日上高地より登りはじめ、西穂山荘に一泊、翌日独標を目指します。ぜひ気をつけて行ってきていただきたいと思います。もし可能でしたら、ご自宅や職場で、13時38分より北アルプスの方角に向けて、1分間の黙とうにご協力いただければと思います。