第240号 第75回卒業式が挙行されました
令和4年度松本深志高等学校第75回卒業式が3月3日(金)、本校大体育館で挙行されました。今年は275名の卒業生が晴れやかに深志の学び舎を巣立っていきました。卒業生代表挨拶の中にもありましたが、今年の卒業生は入学時からいきなり2ヶ月にわたってコロナ休業となり、3年間を通じて学校行事やクラブ活動などに影響を受けてきた世代でもありました。こうした苦難に際し、様々な知恵を出し合いながら、高校生活を充実したものにしようとする生徒の皆さんの姿を目にして、我々教員側も勇気と元気をもらってきたと思います。はじけるばかりの笑顔達に、この3年間の頑張りへの拍手を送りたいと思います。
保護者の方には各家庭1名の入場制限にご協力をいただきましたが、その分十分な間隔をあけることができたことから、卒業生のマスク着用はそれぞれの判断にお任せしましたが、入場時よりほぼ全員の卒業生がマスクを外し、式に臨んでくださいました。そのおかげで、皆さんの笑顔や、神妙な面持ち、さらにはこみ上げるような表情などを見ることができました。生徒の皆さんの多彩な表情が、我々教員側の心持に影響することを、あらためて認識しました。そのためか、久しぶりに充実した式典の雰囲気を味わうことができ、心地よい疲れが残りました。卒業生の皆さん、本当におめでとうございました。そして3年間ご支援ご協力をいただきました保護者・ご家族の皆様に心より御礼申し上げます。入学から今日まで見守り、寄り添い、支えていただきました先生方、同窓会をはじめとした関係の皆様方、本当にありがとうございました。
【2022ホームプロジェクトながの】
昨年度の校長通信191号でも紹介がありましたが、長野県高等学校長会家庭福祉部会が主催する「ホームプロジェクトコンテストながの」が今年度も実施され、その入賞者が、過日校長室に報告に来てくださいました。今年度は県内の応募の中から、最優秀賞1点に、赤羽玲香さん(2年生)が選ばれました。「シートベルトクッションをつくろう!」というタイトルで、おじい様、おばあ様が普段不自由を感じているシートベルトの痛みを和らげるためのクッションを考案されました。祖父母と一緒に生活する中で気づいた困り感解決に向けた取り組みの新しさと、優しさがにじみ出る作品でした。本校から最優秀作品が出るのは2年連続でもあり、本校生徒の持つ発想力と問題解決力に拍手を送りたいと思います。
優秀賞には、2年生の牧優季さん、西沢海飛さん、1年生の小平華凛さんが、さらに、審査員特別賞に2年生の大塚彩奈さんが選ばれました。大切な人々の暮らしを改善していくためにアイデアを考え、繊維素材や食材の栄養素、住居素材などを調査し、成果として表現する素晴らしい探究学習だと思いました。これからも、「人の役に立つ」という視点からの学びに向かう姿勢も、ぜひ大切にしていってください。