第205号 深志の部活動について その2
【深志の部活動の特徴 OBOG会の存在】
さて、前号において深志の部活動の特徴について、団体数の多さからその特徴について分析をしてみましたが、本号ではOBOG会が発達している点に注目してみたいと思います。本校のグランドデザインにおいても、学校運営において同窓生の経験や取り組みを学校運営に結び付けることを学校の特色としてあげていますが、本校では部活動のOBOG会が独自の活動を行いつつ、現役生の活動を支援しているというケースが多々見られます。中には、毎年会誌を発行したり、部活の周年事業で記念誌を発行したり、独自の発表会を行うなど、その活動は意欲的であるのと同時に、困ったときには頼れる兄貴・お姉さま方でもあり、現在の深志高校自体を支える存在ともなっているとも思われます。どのくらいのOBOG会が存在するのか、同窓会の事務局にお聞きしたのですが、同窓会の事務局も特に把握しているわけではないとのこと。つまり、やはり先輩たちの組織もまた、自発的に形成し、好きなもの同志が集まっている興味関心集団であり、自主独立性の高いものであると認識できました。それぞれの会ともに後継者問題はあるようですが、それらの課題をぜひ乗り越えて、持続可能なものとしていっていただきたいと感じています。
すべてのOBOG会の把握は困難かもしれませんが、ホームページを作成していたり、記念誌等の会誌が図書館や校長室に残されている部活を列挙すると次の通りです。もし落ちがございましたら申し訳ありません。ご指摘ください。(以下、順不同)
〇 陸上競技部(天馬会) 〇 野球部 〇 山岳部 〇男子バレーボール部(五色会)
〇 スケート部 〇 男子バスケットボール部 〇 バドミントン部(昨年後継者不足により休止)
〇 卓球部 〇 山岳部 〇 サッカー部 〇 地歴会 〇 落語研究会
〇 音楽部(志音会) 〇 物理研究会 〇 放送委員会
ぜひとも後継者を育成するとともに、引き続き現役たちの部活動を支えていただけることを希望しております。ちなみに私も今年度久々に松本に戻ってきたことにより、7年ぶりに志音会の練習に参加し、懐かしい方々にお会いできて嬉しかったです。しかしながら自分の体力と技術の低下は否めず、さらにマスクをして歌うことの苦しさに直面してきました。
【愛好会から同好会への昇格がありました】
愛好会から同好会への昇格の手順は生徒手帳に明確に定められていますが、概要は次の通りです。
〇 愛好会として1年以上の活動を継続したこと。
〇 所属している者が10名以上の名簿を提出して申請すること。
〇 申請後、合同協議会長が直ちに合同協議会を開催し、3分の2以上の賛成があること。
〇 合同協議会の顧問にその旨を連絡し、校長の承認を得ること。
ということで、今回昇格となったのは「政治経済会」。合同協議会長が新同好会長を連れて、校長室を訪れ、所属会員の名簿を提示しながら現在活動中の内容について説明をしてくださいました。新しい同好会のとんぼ祭での成果発表を期待したいと思います。
部への昇格については、さらに1年間の活動実績と、生徒大会での議決が必要となります。同好会の場合は部のように予算請求はできませんが、合同協議会を通じて補助を受けることができますので、責任は大きくなると言えるでしょう。ぜひ活動が一過性のものとなることなく、団体が持続可能なものとなり、後輩もまた社会的な課題を追究できるような体制づくりをしていただきたいと願っています。