第198号 入学式、対面式について
4月6日(水)、桜の花はまだまだつぼみのままでしたが、穏やかな晴天の下、令和4年度の入学式が挙行されました。
喜びと自信と、少しの不安をのぞかせる顔、顔、顔。そして誘導する担任の先生方の緊張した面持ちに、責任と決意の表れを強く感じました。近年、感染症対策に万全をはかりながら、全県的にも何とか保護者の方1名には参加していただく形態の式典が日常となっています。しかし8クラスの生徒保護者職員が集まると、大体育館と言えども密になってしまい、保護者の入場をご遠慮いただいている学校もあるようです。そんな中、本校では市松模様の座席配置で、ある程度の間隔を取りながら一堂に会することのできる体育館の存在は、とてもありがたいと感じました。
新入生の皆さんへの校長からのメッセージについては、以下の式辞に示しました。
【対面式所感】
深志高校の対面式と言えば、様々な思い出を持つ卒業生も少なくないと思います。
昔年の先輩方は講堂で行われた思い出でしょうか。ここ数年は大体育館で行われてきたように記憶しています。今年の対面式は4月7日(木)、密を避けるためにグラウンドで実施されました。生徒自治会の運営のもと、応管の進行により進められるこの会に、3つの学年の生徒が集まって、遠いながらもお互いを確認し合いながら行われる点に、その意義は大きいと感じました。感染症対策に留意しながら運営にあたった生徒会長を始め、生徒自治会役員の皆さん、ご苦労様でした。
また、2、3年生の自由な発言も、1年生を和ますための?ネタの披露と、深志生としての後輩へのメッセージが両立して存在していて、意図していないとは思いますが絶妙なバランスを感じました。丸山真男の『「である」ことと「する」こと』の引用によるメッセージ ⇒ 深志高校あるある ⇒ 深志の防災の課題 ⇒ ‥‥ とても刺激的でした。加えて、1年生の発言も多いことに驚きました。ひと頃は、1年生からは代表者のあいさつのみで、先輩たちからのネタのオンパレードだったような記憶があるのですが、久しぶりに拝見した対面式では1年生からもたくさん手が上がり、自分の思いを表現する姿がありました。これも新しい学習指導要領の成果なのでしょうか、これからも逞しく、自分の興味関心や思いを追究し表現してほしいと願うばかりでした。