2024年1月18日
信州つばさプロジェクト~ケニア編~
こんにちは!生徒会本部学校ホームページ係の坂田致琉です。
先日の記事に引き続き、本校から信州つばさプロジェクトに参加した方のインタビューの様子をお伝えします!
第2回の今回は、ケニアを訪問した大池萌愛さんにお話を伺いました!
──参加しようと思ったきっかけはなんですか?
大池さん:もともと小学3年生くらいから環境問題に興味があって、解決するためにできることはないか、よく考えていました。また、もともと自然が好きで、サバンナの雄大な自然、野生動物の姿を見ることに憧れを持っていました。このプロジェクトで補助金をもらえることを知り、コロナ禍でしたが思い切って渡航を決めました。
──活動の詳細を教えてください。
大池さん:2週間ほどケニアの自然保護区に滞在し、野生動物保護のボランティア活動をしました。
ケニアまではドバイを経由して飛行機で移動しました。ドバイで乗り継ぎに空き時間があったので、ドバイ観光もしてみたかったのですが、時間が微妙で結局空港内で待つことにしました。その後無事ケニアに辿り着きました。合計17時間のフライトでした。首都ナイロビから離れた自然保護区に車で行ったのですが、到着してはじめに見たのが大好きなシマウマの群れで嬉しかったです!その後も毎日何十頭ものシマウマを近距離で見ることができて大満足でした。
平日は主に野生動物の生態調査を行いました。バッファローやキリン、ハイエナなどたくさんの動物がいました。また、エリアごといる動物が変わってきます。キリンの多いエリアではたくさんのキリンを見ることができました!中にはハイエナにかじられてしっぽを失った子供のキリンもいて、改めて“野生”であることを実感しました。
調査中は、見つけたキリンのmale, female,sub male,sub femaleという性別、見つけた場所の住所、何をしていたか、を記録し写真を撮ります。そして帰ってからキリンの名前と写真がまとめられたファイルを見て、写真のキリンと模様を見比べて、どのキリンがいたか記録します。他にも色んな調査を手伝いました。鳥の調査は鳥の種類と英語の名前を判断して数を数えないといけません。難しくてわからないのに“Moa,how many birds can you see?”とたくさん聞かれるので、見えなくても、「うん見えるよ〜」とわかったを何度かしていましたが、良い経験をすることができました。
週末は電気もガスもない村に行って使う木を少なくできるかまどを作りに行きました。現地の田舎の生活のリアルに触れることができ、貴重な体験ができたと思います。
──活動の中で学んだこと・印象深かったことは何ですか?
本物のサバンナを見ることができたことに1番感動しました。動物園で見る、コンクリートが背景の動物たちとは全く違い、アフリカの自然の雄大さに圧倒されました。また、ケニアで使われているスワヒリ語と日本語の発音が似ていること、食事も日本人の口に合うものが多かったことなどのおかげで、意外とカルチャーショックが少なかったと感じました。
──活動する上で大変だったことはなんですか?
ケニアではスワヒリ語が主に使われているので、スワヒリ語が分からなくて困惑した時がありました。でも、現地の人たちが英語を使って親切に話してくれたり、ダーツなどで遊んでくれたのでとても楽しい経験になりました。英語力をもっと身につけていたら、と思うこともあり、英語を学ぶ大切さに気づきました。
──参加する前と後で変わったことは何ですか?
小さい頃からずっと環境問題に関わりたいと思っていて、実際にケニアに行ってみましたが、現地でたくさん経験をして改めて環境問題は簡単に解決できるものではないな、と感じました。自分1人が変わるだけでは世界は変わらないという無力感や自分と周りの環境問題に対する意識の温度差を改めて感じました。
参加前は個人レベルでどう行動しようかと考えていました。しかし、参加後は、環境問題以外の問題も数多く絡み合い、解決策も見えにくい世界で、なにを大切にして生きていくかという大きな問いを得ることができたと思っています。
──今後参加を考えている人にアドバイスをお願いします。
土地も空気も人も文化もなにもかも日本と違います。行くだけで感じることがたくさんあると思います!アフリカに行きたいと思っている人は予防接種など準備が大変なので長いスパンでゆっくり準備する必要があると思います。プロジェクトでの経験はとても貴重なのでぜひ行ってみてください!