校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2024年11月18日

第318号 深志高校の知の探究

 第316号でもお伝えしましたが、秋は「知の探究」を目的に、1・2年生対象の様々な講座が開講されています。現在の学びが将来のキャリアや大学での学びとどのように結びついていくのか、今の自分が将来に向けてどのような可能性を秘めているのか。その点を探るべく、各分野の専門家、各界でキャリアを発揮する先輩方、そして自身が専門分野にハマってきた深志高校の先生方のお話をお聞きするというのが、この取り組みの目的となっています。11月9日(土)には、1年生対象第3回信大連携ゼミ、2年生対象の第2回深志教養ゼミが開催されました。信大連携ゼミについては第316号をご参照ください。9日の深志教養ゼミでは校内の先生方の他に、5人の外部講師の先生方にお越しいただきました。地球物理学の先生、生命保険のアクチュアリーの専門家、海・魚・海洋学の先生、数学の学び資料館の先生、ファイナンシャルプランナーの専門家など、普段ではお話をうかがうことができないような先生方にお集まりいただくことができました。遠路ご来校いただきご講義いただいた先生方に、この場をお借りしてあらためて御礼を申し上げます。引き続き12月7日に予定している第3回につきましてもお願いを申し上げます。

長崎大学の征矢野先生。海の生物と資源について後輩に伝えたいという思いで、長崎からおいでくださいました。
私が担当した「ブラフカシ」では、城下町巡検の前に市立博物館のジオラマでコースや概要を確認しました。この段階で鋭い質問が飛び出してびっくり‼
同じ時、1年生の信大連携ゼミ、勝亦先生の都市建築デザインの講座も市立博物館を拠点に巡検をしていてびっくり‼

 さらに、11月15日(金)には、卒業30周年を迎えた46回生13名の皆さんによる、2年生対象の尚学塾の講義が行われました。こちらも、企業を経営されている方、大学で研究を続けている方、日本酒造りを生涯の仕事としている方、医療に従事されてきた方、広告、宣伝、デザイン分野に携わってきた方、航空機のパイロットの方、ドローンを飛ばして映像をつくったり気象の仕事に従事されている方など、バラエティーに富んだ方々よりお話をいただきました。わずか55分という短い時間の上に、集まった生徒の皆さんも初めての集団だったりしたせいか、活発な意見交換というところまでは難しかったようですが、どの方も今まさにそれぞれの分野でご活躍いただいている中でのお話でしたので、リアリティーがあって、しかも自分の高校生活からどのような経緯で現在につながったかというお話が、ダイレクトに生徒の皆さんに伝わっているのではないかと感じました。今週22日(金)には、先日卒業50周年の祝賀会を実施された26回生の皆様による、1年生を対象とした尚学塾が予定されています。26回生の皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

46回生平谷憲一さんのダイバーシティーと国際化の中での生き方に関する講座。changeを一文字変えると…。
気象を研究し続ける松山裕一さんの講座ではドローンが飛びました。松山さんが撮影したドローンによる深志高校の明け方(11月4日)の映像には大感激。データをいただけることになりました。
16日、46回生の卒業30周年記念式典と祝賀会が開かれました。生徒の皆さんの親御さんと年齢が近いと思うんですが、まるで深志生のようでした。壇上は幹事長の田中さん。お疲れさまでした。

【2学期終業式及び、3学期始業式について】

 昨年も校長通信に記載しましたが、深志高校独特の文化である「2・3学期終始業式」が11月11日(月)に実施されました。この日は5分短縮授業で、午前授業終了後に大体育館に全校が集まり、私からのお話と、夏休み以降、全国大会で上位の成績を収められた生徒の皆さんの表彰を行いました。(今年は陸上U18競技会女子棒高跳7位の2-7谷川さん。)夏休み前後の終業式と始業式は、体育館の暑さを避けることと、映像を用いながら生徒の皆さんにプレゼンをしていただく機会とするために、放送室からの配信としましたが、4月、11月、3月の3回は、全校に集まっていただいています。全校の皆さんの前で、しかもスライドを使わず、この時でしかお伝えできないことをお話しする。まさに一期一会の尊い時間であることを意識しながら、お話をさせていただきました。お聞きいただいて、ありがとうございました。そして、生徒の皆さんから拍手をいただいた時は、とても嬉しかったです。

11月17日、松本市主催の「松本子ども権利の日」市民フォーラムに招待されて、アトラクションを行ったダブルダッチ部。この後、ダッチの皆さんの企画で、臥雲市長も飛びました。実行委員で会場係をしていた深志の校長も飛びました。
長野県教委の企画、「信州のつばさプロジェクト」で、11月上旬一週間に渡り、韓国で研修をしてきた1-1栁澤悠斗さん。自分の語学力の不足を痛感したこと、将来は信大連携ゼミの仙谷先生のようにグローバルな視野を深め、国際社会で活躍したいことなどを語ってくれました。