校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2024年7月4日

第302号 とんぼ祭準備進行中

 昨日3日(水)は午前中3時間授業、文化祭に向けてのホームルームののち、会場準備直前の大掃除、そして、とんぼ祭日程に突入するというのが深志の伝統です。4日(木)は、丸一日準備の日程。それぞれの係、部活、郷友会では準備がまさに活況を呈しています。今日は模擬店の準備なども始まって、校内ワヤクチャになるのではないでしょうか。(以下の写真は3日の様子)

全校製作も各HRで作成したもののまとめ中、ラストスパートです
当日の導線と安全確認中、右は生徒会顧問の渡辺先生
講堂では中夜祭リハーサルが進行中、太鼓軍団は超カッコいいパフォーマンスを魅せていました

 10年ほど前、音楽部の顧問をやっていた頃、夕方から舞装や郷友会の灯篭づくりで人手を取られるし、室内楽は交響楽団の練習があるしと、まとまってリハーサルができるのは、この水曜日と木曜日の昼間だけ。貴重な準備時間でした。おまけに兼部している人は多いし、生徒会の役員だっていましたから、全員揃うのは本番だけ。(本番ですら全員揃わなかったこともあったけど。)もう、そのことは織り込み済みで、それでも自分たちのベストの表現をしてやりきること、それがとんぼ祭でした。

アカシア会製作中
赤とんぼ愛好会 ペットボトルのキャップによる製作中
書道部打ち合わせ中

 さらにさかのぼること40年前、とんぼ祭はまだ8月末か9月初旬に行われていました。当時は音楽部の演奏会用に講堂に吊り下げる縦横1間×2間の大きさの大看板を音楽部員で手作りをしていました。PC等ありませんから、レタリングの本を片手に下書きを行い、ポスターカラーで着色をします。私が3年(1980年)のとんぼ祭が始まる直前の日曜日だったと思います。練習が終わり、舞装が終わった夜8時過ぎ、いよいよ大看板の作成が間に合いません。合唱の方の曲目は「島よ」とか、「海の詩」とか、短くて良いのですが、室内楽の方は「二つのヴァイオリンのための協奏曲」とか、「ブランデンブルグ協奏曲第5番」とか、やたら文字数が多くてバランスも難しく、時間がかかるんです。その日も午後9時は過ぎていたでしょうか。間もなく生徒会の下校見回り当番が回ってきますので、ばれないよう、音楽室の片隅で懐中電灯を用いながらひっそりと作成をしていました。でも悪いことはできないもの、しっかり見つかって、厚生委員長にこっぴどく叱られました。その場で、音楽部の活動を停止にするとまで告げられて、翌日生徒会係顧問だった英語の山本先生のもとへ頭を下げに行き、何とか取りなしていただいて、事なきを得たというのが思い出として残っています。(先生はいつもの安曇弁で、「遅めに設定されている下校時刻くらい守ることは、言わずもがなだんね。」と優しく叱ってくださいました。合掌。)なお、その時の厚生委員長は、今度新しい長野県教育委員に県知事から指名されたとのことで、先日大きく報道されていました。今後とも、引き続きコンプライアンスを重視いたします。

1980年第33回とんぼ祭前日 無事大看板を設置しました