校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2024年4月23日

第293号 いろいろキックオフの季節

 深志高校及び周辺の桜の時期も終わり、様々な木々の花が咲き誇り、そして新緑の季節を迎えつつあります。花粉症もひと段落でしょうか。(異なる種類の花粉症に悩まれている方も少なくないかと思いますが。)

 本校に限らず、学校でも社会でも、4月が始まり、新しい環境に順応することに困難を感じている方も少なくないと思います。あせらず、じっくりと心とからだを慣らしていきましょう。4月当初から張り切ってスタートした皆さん。そろそろ疲れがたまってくる頃かと思います。間もなく5月の連休です。

私のお薦め桜スポットは、湯川沿いの遊歩道(清水中近く)4/14

 さて、今週末の4月27日(土)、本校ではPTA総会と、保護者・中学生対象の公開授業が予定されています。公開授業は本校生徒の保護者の皆さんと、中学生及びその保護者の方が対象です。午前中3時間の授業を自由にご覧いただき、申し込みは必要ありません。1時間目のスタートは午前8時40分、3時間目の終了は午前11時45分です。例年11時過ぎ頃から、お迎えの車で学校周辺の道路が大変混み合い、一般の方の通行の妨げになっています。車の送迎はできるだけお控え下さい。車が停車し乗降できるのは学校南側の道路の正門から西側のエリアのみです。(正門からこまくさ道路までの、住宅に面していない部分のみ。)短い時間で乗降できるよう、車が人を待つのでは無く、人が車を待つようにご協力ください。また近隣の商店の駐車場や、セブンイレブン等に駐車して来校することは絶対におやめください。公共交通機関の利用にご協力下さい。

 PTA総会・評議員会、学年PTA等にご参加いただく保護者の皆様方、休日にもかかわらずご来校いただきますことに、心より感謝を申し上げます。よろしくお願い申し上げます。なお、総会及び学年Pの会場は、午前中に授業があること等により、椅子を用意することができません。座布団等、敷物をご準備いただくと都合が良いかと存じますので、お知らせ申し上げます。

【縮小とんぼ祭】

 4月12日(金)~13日(土)の2日間、縮小とんぼ祭が行われました。講堂ステージでの実演とHR教室における動画によるクラブ紹介が2日に分けて行われました。10年前に行われていたクラブ紹介は、1年生全員を講堂に詰め込み、各クラブがベルトコンベアー式に5分間程度ずつ、次から次へと実演PRをしていきました。中庭にテントを張って、実演発表を待つクラブが列をなし、外でリハーサルをしていた昭和な光景(平成だったけど)が少し懐かしいです。現在は1年生全体を半分に分け、講堂でPRの実演を見るグループと、教室でPR動画を見るグループに分かれ、一通り終わると総入れ替えをする体制を取っています。講堂はすいているし、動画が多いので、実演部隊の順番待ちもない。IT化と感染症対策期を経て、何ともスマートな部活紹介になったものだと、少し寂しさも覚えつつ、予測できない時代の変化をここでも感じている昭和な私でした。

縮とんで行われたギター部のライブ  照明も音響も10年前と比べると、かなりアップデイトされました。

その後、各教室では学芸協議会の展示発表が行われ、ステージ系クラブは講堂やそれぞれの練習場所でステージ発表を展開しました。学芸協議会にとっては、とんぼ祭に次ぐパフォーマンスの機会であるのと同時に、部員ゲットの大切な発表でしたが、特に展示系の皆さんはとんぼ祭に向けて、更に頑張ってほしいと感じました。(個人的な感想です。)一方、体育館をはじめ、運動協議会の練習会場には大勢の1年生が見学に来ていて、少しびっくりしました。今年度はもしかしたら、運動部に例年よりも多くの入部があるのかもしれません。(現段階では、「知らんけど」。)

【今年度の探究、キックオフ】

 3年生の文系探究、理数探究基礎はすでに授業の中でスタートしていますが、1、2年生の「総合的な探究の時間」が、いよいよ4月23日(火)の7時間目にスタートしました。1年生は各教室で、探究キャリア教育部長の大林先生の映像配信により、「探究って何?」ガイダンスです。といっても初っ端から考えたり話し合ったり、アクティブなガイダンスでした。そこには学ぶことの意味や、学びと将来のつながりを意識させたいという仕掛け人たちの思いが感じられました。

1年生の教室
発信者はこんな倉庫のような部屋で…。(探究キャリア部長の大林先生)

 2年生は関連するテーマごとに10~30人くらいのゼミをつくり、ゼミの中で自分の現在のテーマと春休みに取り組んだことの紹介をしました。いくつかのゼミを覗かせていただきましたが、どの発表も1年生での探究的な取り組みの成果が表れており、しっかり自分の考えを相手に伝えようとする豊かな表現がみられました。そして、春休み中に何らかのアクションをおこしている人が多いのにも驚きました。インタビューしたり、実地体験をしたり、メールでアポイントメントを取ったり…。何だか大学生のゼミを観ているようで、探究すること、学ぶことの楽しさが伝わってきました。どれも小さなゼミですから、担任も副担任も、他学年の担当者もみんなで探究を担当する、そんな教員集団も形成されつつあります。

ゼミでの一人一人の発表、担当の先生は3年生の担任だった。
これからは、ファシリテーターもゼミ長など生徒が行うようになる予感?(個人の見解です。)